PS 1000pieces 1201☆1202ここにて何をするかを決めながら いまだ漂いふらつき気づかぬ風で こんどは何になるかを知りながら そしらぬ顔で廻りまわりて元通り 憂きも苦きも愉しきに見せる螺旋 「ここに消え かしこに結ぶ 水のあはの 憂き世に廻る 身にこそありけれ」2011.08.12 ☆1203 知っているのに なぜまだここにいるのだろう 分っているのに なぜまた戻ってくるのだろう 「定め成き 身は浮雲に よそへつつ はてはそれにぞ 成り果てぬべき」2011.08.12 ☆1204 あなたはわたし 疎めばみち失い あなたこそわたし 避ければ光りなき 「世の中は 皆仏なり をしなべて いづれの物と 分くぞはかなき」2011.08.19 ☆1205 五色にそめわけたごと おなじかたちや声ききつ 隣座しつつ見得ぬごと こたえ持つ手を前にして 「おほぞらの 雨はわきても そそがねど うるふ草木は をのが品々」2011.08.19 ☆1206 今いまここで うけたいの 次あうことは もうないから 戻らないかも しれないの 次にすすんで みえないから 「求めても かかる蓮の 露をおきて 憂き世に又は 帰るものかは」2011.08.28 ☆1207 われ我と おもうこころへて そのみ ここにあり われ彼と へだつこころへて このみ そこにあり 「月影の 常にすむなる 山の端を へだつる雲の なからましかば」2011.08.29 |